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総付キャンペーン 事務局の審査事情


目次[非表示]

  1. 1.まず、総付(そうづけ) キャンペーンとは
  2. 2.審査が必要なキャンペーンとは
    1. 2.1.キャンペーン 例
    2. 2.2.応募時の必要提出書類 例
    3. 2.3.審査チェック項目 例
  3. 3.総付キャンペーンの審査はシビア
  4. 4.審査の方法
    1. 4.1.OCR
    2. 4.2.eKYC
  5. 5.審査後の工程
  6. 6.今回のまとめ

まず、総付(そうづけ) キャンペーンとは

簡単に言えば、「応募すればもれなく当たる」キャンペーンです。

景品表示法では『総付景品』と表現され、懸賞によらず、商品の購入者またはサービスの利用者、来店者に対してもれなく提供する景品類などがこれに当たります。


審査が必要なキャンペーンとは

「もれなく当たる」を前提として、応募条件を満たすかのチェック=審査、となります。

審査が必要なキャンペーン例としては、以下のようなものが挙げられます。


キャンペーン 例

『○○県在住者限定。キャンペーン期間中に、対象店舗で対象製品を購入した方に、もれなくお買い上げ金額の20%をポイントバック』

※Webフォームより必要項目、必要書類を送信して応募


応募時の必要提出書類 例

・購入レシート

・本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)

・メーカー保証書


審査チェック項目 例

・対象店舗で購入しているか(購入レシートで確認)

・対象期間中に購入しているか(購入レシートで確認)

・対象製品を購入しているか(購入レシート、メーカー保証書で確認)

・応募入力内容と本人確認書類は合致しているか、住所は応募条件エリア内か(本人確認書類で確認)


上記の例の場合には購買情報、応募者本人の情報において、応募条件をクリアしていることを確認して、インセンティブの付与対象であることを確定させます。


総付キャンペーンの審査はシビア

総付キャンペーンの場合には、「もれなく当たる」ことが告知されているため、本来対象者であるにも関わらず、審査により非対象と判定してしまった場合には、必ず応募者からのクレームに直結します。

商品の購入やサービスの利用が条件となることが大抵のため、応募者にとっては当然の感情です。

事務局では応募条件を満たしているかの審査は慎重かつ入念に行う必要があり、非常に神経を使う作業となります。

特に、お買い上げ金額によって景品が異なる場合(例えば5,000円以上のお買い上げで1,000円分ポイント還元、 1万円以上のお買い上げで2,000円分ポイント還元など)には、応募者にとっては受け取る景品に差が出るため、よりシビアな審査が求められます。


審査工程の前には、作業品質を一定に保てるように確認手順の確立が必須です。


審査の方法

審査は、「人を介さず自動化できるもの」、「人が目視で確認しないといけないもの」に分けられます。

自動化できる幅が広ければ広いほど、事務局での工数は削減できますが、キャンペーンを取り巻く諸条件によって、自動化の実現性 と必要コストとは大きく変わってきます。

審査の自動化の例としては、以下が挙げられます。


OCR

Webでアップロードされたレシート等の文字情報を読み取り、条件の達成/未達成を判定するOCR(光学的文字認識 )があります。

レシートに記載されている、購入店舗、日時、商品、合計金額といった箇所を読み取り、自動的で判定してくれるので、人的コストを大幅にカットすることができます。

特にキャンペーン展開店舗のレシートが同一の記載項目、同一のレイアウトである場合には、より有効に機能します。


eKYC

eKYCとは「electronic Know Your Customer」の略称で、本人確認を、オンライン上で完結できる仕組みです。

活用方法としては、応募時に本人確認書類を求める際、応募者は自身の写真と運転免許証、マイナンバーカードなどの身分証をスマートフォンで撮影し、アップロードを行い、撮影された人物と本人確認書類上の人物が同一性であることを顔認証によって判定します。

eKYCには複数の種類があり、顔写真を必要とせず、身分証内の情報を以って照合、判定するものもあります。


事務局としてはキャンペーンの特性を踏まえて上記のような機能の導入を検討しつつ、審査の工数、コストを最小化する必要があります。


審査後の工程

審査の完了後には、結果に応じて物品や現金、デジタルポイントといった景品を進呈します。

審査結果データを正しく区分し、区分毎に正しく処理することが肝心です。

景品が物品、現金の場合には然るべき発送方法で、デジタルポイントであればメールやSMSでポイント受取用URLを記載して送信します。


景品進呈後のお客様からの問い合わせに備えて、コンタクトセンターとの間で応募者単位での進呈状況を共有できる環境を整えておきましょう。


今回のまとめ

・審査手順を確立させ、チェックの品質を一定に保つ

・自動判定機能の導入を検討を含め、人的工数を最小化する

・景品進呈後の問い合わせに備える


キャンパケでは、今回ご紹介したような審査を必要とするキャンペーンの事務局も代行しております。

キャンペーンの諸条件に応じて必要な工程、コストをご提案させていただきますので、是非一度お問い合わせください。

今後ともキャンパケを宜しくお願いいたします!


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