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ネットキャンペーンで企業が最優先するべきWebアクセシビリティポイントとは?

今回は2025年最新Webアクセシビリティとして、ネットキャンペーンを行う際に企業が最優先すべきWebアクセシビリティポイントは何か?について解説いたします。

特に、2024年施行の改正障害者差別解消法により全ての事業者には障害のある人への「合理的配慮」の提供が法的義務となりましたので、これまでの方法では対応できない場合もありますので是非ご覧になってください。

ネットキャンペーンで企業が最優先するべきWebアクセシビリティポイントとは?

2025年の現在、ウェブサイトやデジタルコンテンツを取り巻く環境は大きく変化しています。特に、2024年4月1日から施行された改正障害者差別解消法により、事業者による障害のある人への「合理的配慮」の提供が法的義務となりました。これは、インターネット上でのキャンペーン活動においても、これまで以上にWebアクセシビリティへの配慮が不可欠であることを意味します。

これまでもWebアクセシビリティは重要視されてきましたが、義務化されたことで「知らなかった」「難しそうだから後回し」では済まされなくなりました。もし障害のあるユーザーがキャンペーンに参加できない、情報にアクセスできないといった事態が発生した場合、それは単なる機会損失に留まらず、法的な問題や企業イメージの低下に直結する可能性があります。


では、ネットキャンペーンを行う際、企業担当者が最も注意しなければならないポイントは何でしょうか?
それは、キャンペーン全体を通じて

「障害のあるなしに関わらず、すべてのユーザーが同等に情報にアクセスし、キャンペーンに参加できる機会を提供する」

という視点を持つことです。具体的な施策として企業が最優先で取り組むべきは、以下の「3つの最重要原則」です。

最重要原則1:キャンペーンの「情報発信」における代替手段の徹底

キャンペーンの告知ページ、参加規約、応募フォーム、結果発表など、すべての情報発信において、障害のあるユーザーが必要な情報にアクセスできる環境を整えることが最も重要です。

  • 視覚情報には必ず代替テキスト(alt属性)を付与しましょう


    キャンペーンバナー、商品画像、説明図、グラフなど、すべての画像コンテンツには、その内容を正確に伝える代替テキスト(alt属性)を記述する義務があります。これは、スクリーンリーダーを利用する視覚障害者が画像の情報を理解するために不可欠です。また、画像が読み込めない環境でも情報が伝わります。

    ポイント: 「キャンペーンバナー」と漠然と書くのではなく、「[キャンペーン名]の参加方法を説明するイラスト」のように具体的に記述しましょう。SEO効果も同時に高まります。これは従来からSEO対策としても広まっていますので実施されている方は多いかと思いますが、テキストの内容が適切か今一度確認しましょう。

  • 動画コンテンツには字幕とトランスクリプト(文字起こし)を提供しましょう


    キャンペーンCM、説明動画、イベントのライブ配信など、動画コンテンツを提供する場合は、聴覚障害のある方や、音を出せない環境のユーザーのために、必ず字幕を付与しましょう。さらに、動画の全内容をテキスト化したトランスクリプトを別途提供することで、より多くのユーザーが情報にアクセスできるようになります。

    ポイント: 字幕は動画プレーヤーの機能で設定できます。トランスクリプトは、Webページの下部や別ページにテキストで掲載するだけで対応可能です。最近は動画コンテンツも普遍化しつつありますが字幕がない動画、自動字幕でおかしな内容の字幕の動画も見受けられますので注意しましょう。

  • デザインとコンテンツのコントラストに配慮しましょう


    テキストと背景色のコントラスト比が低すぎると、視覚に障害のある方だけでなく、高齢者や一時的に視力が低下している人も読みにくくなります。

    ポイント: WCAG(Web Content Accessibility Guidelines)の基準を満たすコントラスト比を維持しましょう。キャンペーンのデザインで色を多用する場合でも、最低限の読みやすさは確保が必要です。特にこのポイントが適切でないWebサイトやコンテンツは非常に多いです。デザイナーの理解不足もありますので企画の段階から強く意識しましょう。

最重要原則2:キャンペーンの「参加・応募」における操作性の確保

キャンペーンへの参加方法(応募フォームの入力、アンケート回答、ボタンのクリックなど)が、特定の操作方法に限定されないようにすることが不可欠です。

  1. すべての操作をキーボードで可能にしましょう

    マウスやタッチ操作が困難なユーザー(例:視覚障害者、手の震えがある人、一時的に手が使えない人など)は、キーボードのTabキーやEnterキーなどを使ってウェブサイトを操作します。キャンペーンの応募ボタン、入力フォーム、チェックボックスなど、すべてのインタラクティブな要素がキーボードで操作でき、かつフォーカス(現在選択されている要素)が視覚的に明確に表示されるように設計する必要があります。

    ポイント: キャンペーン応募フォームを作成する際は、必ずTabキーでスムーズに移動できるか、エンターキーでボタンが押せるかなどをテストしましょう。

  2. フォームの入力補助とエラーメッセージを明確にしましょう

    フォームの各入力項目には、何を入力すべきかを示すラベル(<label>タグ)を適切に設定し、入力規則(例:半角英数のみ、〇文字以内など)を分かりやすく提示しましょう。エラーが発生した場合は、「何が」「どのように」間違っているのかを具体的に、かつ分かりやすく提示することで、障害のあるユーザーも自力で修正し、応募を完了できます。

    ポイント: 「入力エラーです」だけではなく、「メールアドレスの形式が正しくありません。(例:〇〇@example.com)」のように、具体的な修正方法を明示しましょう。

最重要原則3:キャンペーン開催期間中の「合理的配慮」対応窓口の設置

キャンペーン開催中、予期せぬアクセシビリティ上の問題や、個別の配慮が必要となるケースが発生する可能性があります。その際、迅速かつ適切に対応できる窓口を設けることが重要です。

  • アクセシビリティに関する問い合わせ窓口を明示しましょう

    キャンペーンページや企業のウェブサイトの目立つ場所に、アクセシビリティに関する問い合わせを受け付けるメールアドレスや電話番号を明記しましょう。「ウェブサイトの操作でお困りの場合は、お気軽にお問い合わせください」といった文言を添えると、ユーザーは安心して連絡できます。

    ポイント: 問い合わせがあった場合、担当者が具体的な状況をヒアリングし、可能な範囲で個別の対応(例:電話での口頭案内、郵送での応募受け付けなど)を行う準備をしておくことが、「合理的配慮」の提供となります。

  • 対応フローと担当者を明確にしましょう

    問い合わせがあった際に、誰がどのように対応するのか、事前に社内でフローを確立しておきましょう。緊急時の対応も含め、迅速に対応できる体制を整えることが求められます。

    ポイント: 担当者が不在の場合でも対応できるよう、複数の担当者を置いたり、対応マニュアルを整備したりすることも有効です。

まとめ

Webアクセシビリティは「リスクマネジメント」であり「ブランド価値向上」への投資です。

2024年4月1日からの障害者差別解消法の改正は、企業にとってWebアクセシビリティへの取り組みを義務化するだけでなく、新たなビジネスチャンスと捉えるべきです。
インターネットキャンペーンにおいて上記の「3つの最重要原則」を徹底することは、単に法的義務を果たすだけでなく、ブランドイメージの向上、新たな顧客層の獲得、そして社会的責任を果たす企業としての信頼性向上に繋がります。
Webアクセシビリティへの投資は、もはやコストではなく、すべてのユーザーに公平な機会を提供し、企業価値を高めるための必須戦略です。キャンペーンを企画する際には、初期段階からWebアクセシビリティの視点を取り入れ、すべての人が楽しめるキャンペーンを目指しましょう。

でもどうすればいいのか判らない、対策が適切なのか不安だなど、お困りごとがあるかと思います。キャンパケでは、経験豊富なスタッフがキャンペーン実施の際にWebアクセシビリティが正しいかどうかの適切なアドバイスや施策をご提案いたします。
また、キャンフォームはWebアクセシビリティに配慮した設計となっております。
すべての人が楽しめる、応募数の多いキャンペーンのために、キャンパケ・キャンフォームを是非ご活用ください。

今回は2025年最新Webアクセシビリティとネットキャンペーンで企業が最優先するべきポイントについてご紹介いたしました。
今後とも、“キャンパケ””キャンフォーム”をよろしくお願いいたします!


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